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佐藤優氏ら、日本のインテリジェンスと対中戦略を語る

2013年9月22日01時25分

佐藤優氏ら、日本のインテリジェンスと対中戦略を語る

憲法改正のハードルは高いから、無視して法律を作ればいい

だからこの、ケルロイターのいってることは、今の日本の思想っていうのは、ケルロイターみたいなことやってたんですよ。そんなこと現実的に知らないんですよ。誰も気づいていない。気づいていないから大変なんですよ。無意識のうちにやってるんですよ。わざと気づいてやってることは直せるんですよ。気づかないで無意識でやっていることは直らない。日本の国家は非常事態だ、いま尖閣が奪われるかもしれない。


それだから、いろんな法律を作ってとにかく国を守ることと、憲法との整合性は?それについて政治的に整合的だとやっちゃえば、小松さんがいれば大丈夫だろう。こういう流れなんですよ。これが、ケルロイター主義なんです。そうすると、ナチスの手口に確実に学んでいることになるわけです。


かなりレベルが高いことをやってるってことになるわけですね。そうすると困ってくるのはアメリカとの関係なんですよ。アメリカにとって今のドイツ連邦共和国と、ナチス・ドイツ第3帝国は全く別の国なんですね。今、小説で『HHhH』という小説がすごく売れていますよね。ハイドリヒという、ボヘミアの、ナチス当時の人で、ナチスの時代がどういうものかということで、世界的な話題になってる。


これは、「ヒムラーの頭脳が、ハイドリヒと称する」というドイツ語の頭文字の略ですよね。こういうような雰囲気のなかで、アメリカにおいてはあの第三帝国と今のドイツは全く別物でそれと同じように、現在の日本国と、アメリカと戦った大日本帝国とは全く別の国のはずなんです。


だけけども、もしかしたらそうじゃないかもしれないとみんな思い始めているわけですよ。そうすると集団的自衛権も、今まではアメリカの戦争に巻き込まれるから反対と言ってみんな反対してたんですけども、アメリカに、日本がもし尖閣で戦争を起こしたときに、アメリカは巻き込みたいと思っているわけですよね。そうするとアメリカが、「集団的自衛権ノー・サンキュー」って言ってくる可能性がある。


 

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