このパワーエリート体制がこの前の選挙によって成立して少なくとも3年間ですよ。だから、安倍政権っていうのは選挙によって即位した政権なんです。ちなみに、これに対する最大の反撃ができるっていうのは、おかしな政治家を落とす力をつけるという点なんですね。
その点からしますと、新党大地の戦いは成功だったんです。いろんな事を言う人たちはいるんですけれども、それは成功だった。っていうのは、北海道では14.7%。この14.7%っていうのは、新党大地が『この方向で』って言ったら、雨が降っても風が吹いても矢が降ってきても球が飛んできても来る有権者は14.8%なんです。それだけでは当選させることはできない。しかし、民主党と自民党の間で争っている。その時に新党大地が『それじゃあ、こちらの候補に行く』っていうことを決めれば、29.4%。の票が反対陣営に動くわけですね。
それだけあれば、当落には死活的な問題になります。それが今回の選挙で可視化されたわけですね。それですから、北海道においては自民党も新党大地の存在に対しては大変な恐れを抱かざるを得ない状況をつくることができた。ただこれは、非常にいいアレなんですよ。パワーエリート制に対して楔を打ち込んでいることができる政党っていうのは、今は具体的に言うと一つは与党でありながら、路線が違う方向を向いている公明党と、それから北海道の地域政党である新党大地と、この2つだけが現実に自民党にとって怖い政党なんです。
さて、この麻生発言を今逃げ切った、抜け切ったと多分政府は思っていると思うんだけども、外務省は必ずしもそうじゃない。今回麻生さんの発言に関しては、私のほうに入ってきている情報だと、外務省はかなり強く撤回とともに謝罪を要求した。ところが、財務省が今回は謝罪には応じない流れのほうがいいんじゃないかっていうことを言っています。
これで財務省は大変な損を究極的にしましたね。アメリカとの関係において、財務官僚の基本的な歴史認識が問われています。外務省はそこんとこ分かってるから、今回は全然へたってないですよ。官邸には自分の意見を言って、麻生さんとかにも自分たちの意見を言って、これはもうとんでもない話だから、間違えていましたと、申し訳ございませんと、全面的に謝っちゃえばいいんだと。悪いと思ったら謝る。悪いと思わなければ謝らない。ここは分かりやすくやらないとだめなんです。
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