佐藤優氏 「陸自の『別班』がバレなかった背景 海外で二重スパイと化していた危険」
11月27日、共同通信社のスクープで陸上自衛隊に総理・防衛大臣・防衛省のどこも知らない別動部隊が存在することが明らかになった。その名は「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」(別班)で、存在も秘匿されたまま、自衛官の身分を完全に外して、海外で冷戦時代から活動していたという。後述の通り東京では、あまり大きなニュースになっておらず、インターネットの匿名掲示板でも意外なほどに盛り上がっていない(12月4日時点で、2chのスレッドで一番伸びているのが180レスだけ)。
ただ素人の目には、秘密活動の分野...
佐藤優氏 「陸自の『別班』がバレなかった背景 海外で二重スパイと化していた危険」
ロシアとオランダが暴力の応酬〜 意外な2国の関係から『外交』を学ぶ
オランダとロシアが犬猿の仲になっている?この2国の外交関係はあまり注目を浴びてこなかった。しかし神は細部に宿るという。方や英蘭戦争で敗北するまで、400年前の世界最強国の1つであり、もう一つは冷戦の東側陣営のトップであり、現在のスノーデン事件で一気にある種の影響力を増している国だ(今年のフォーブス誌が選んだ「世界で一番影響力のある人物」には、プーチン氏が選出された。)。また実は江戸時代の日本にとっても、唯一の欧米世界との正面窓口はオランダであったいっぽうで、ロシアとの関係も1739年に始まってい...
ロシアとオランダが暴力の応酬〜 意外な2国の関係から『外交』を学ぶ
佐藤優氏が分析する「小泉元首相が脱原発にかじを切った理由」ーーー日米関係から読む
小泉純一郎元首相・・・小泉改革には今でこそ毀誉褒貶があるが、在任当時は総理大臣として圧倒的な人気と近年有数の在任期間を誇ったカリスマ的な人物だ。今でこそ国会議員から身を引いており「政治には関わらない」旨の発言をしているが、近日になって日本に原発は不要である旨の発言をしたことが、重ねて伝えられた。
もしそうするとなると、問題は代替エネルギーの確保となるが、その道のりを検討する際には、火力発電所への日本の依存率を見ると、化石燃料輸入のために海外情勢を視野に入れることが欠かせない。まさにこの点に...
佐藤優氏が分析する「小泉元首相が脱原発にかじを切った理由」ーーー日米関係から読む
佐藤優氏ら、日本のインテリジェンスと対中戦略を語る
8月20日、東京都内で佐藤優氏をパネラーとして新党大地(代表・鈴木宗男氏)が公開の勉強会を行った。普通は政党の勉強会というとなじみが無い(し興味のある人はあまり多くないかもしれない)。だが、実はなかなか面白く深みのある話をタダで聞ける貴重な機会にもなる。この日は麻生太郎氏の「ナチスの手口」発言からスノーデン事件、東アジアの地政学についてまで、浅野貴博氏(前衆議院議員)の司会のもと、広い話題が語られた。
鈴木宗男 「今日は主に佐藤さんから、麻生副総理の、いわゆるユダヤ問題と言いますか、ナチス...
佐藤優氏ら、日本のインテリジェンスと対中戦略を語る