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佐藤優氏が分析する「小泉元首相が脱原発にかじを切った理由」ーーー日米関係から読む

2013年11月4日01時43分

佐藤優氏が分析する「小泉元首相が脱原発にかじを切った理由」ーーー日米関係から読む

小泉純一郎元首相・・・小泉改革には今でこそ毀誉褒貶があるが、在任当時は総理大臣として圧倒的な人気と近年有数の在任期間を誇ったカリスマ的な人物だ。今でこそ国会議員から身を引いており「政治には関わらない」旨の発言をしているが、近日になって日本に原発は不要である旨の発言をしたことが、重ねて伝えられた。


もしそうするとなると、問題は代替エネルギーの確保となるが、その道のりを検討する際には、火力発電所への日本の依存率を見ると、化石燃料輸入のために海外情勢を視野に入れることが欠かせない。まさにこの点について、10月24日に衆議院議員会館で行われた勉強会で・元「外務省のラスプーチン」こと佐藤優氏が鈴木宗男・新党大地代表らと語ったので、その内容をお伝えする。(文中、敬称略)


鈴木宗男:あまり新聞記事の話題にはなっておりませんが、中東の大国である、サウジアラビアが国連の安保理の非常任理事国を辞退しました。これも大きな政治的な動きだと私は思っております。例えば、モンゴルという国が安保理の非・常任理事国を辞退して、これは日本に譲ってくれました。(編集部注:リンク先のウォール・ストリート・ジャーナル日本版も、前例のないこととして伝えている。)モンゴルの善意だったんです。


そういった善意とはまた違って、 強いものが善というアメリカの価値観があります。ジョン・ウェインは最後までジョン・ウェインです。しかし、強いものが善という価値観でいったら、日本は立ち行かなくなると思います。

John_Wayne_portrait

(画像出典:ウィキペディア ジョン・ウェインは往年のハリウッド俳優。多くの西部劇に主人公として出演して、ならず者を退治した。)


佐藤優:貴子さんと鈴木代表に質問なんですけれど、小泉さんが反原発を訴えていることについてどう思われますか?


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