反原発で原発反対運動の後ろに常に石油資本というのはいますから。この辺のからくりを考えると、小泉さんはだてにあの話をしてるんじゃないと思う。となるとエネルギー政策は原発っていうので原発に足をとられているうちにこの制度というのは、これから大きなつけがくると思う。ならば、進次郎さんは、お父ちゃんがやっていることだからとりあえず従うという、とりあえずのスタンスでそれでいいんですよ。
反原発運動と同時にシェールをやりますし、シェールをやるために重要なのがTPPです。TPPで経済的な面からいくとすると小泉親子のやっていることというのは10年先のスパンで整合性のあることなんです。
アメリカへの依存をより強める代わり、核抑止力については安全保障上の別途の理由で、核廃絶からはやってないです。そうなると、この小泉さんの話っていうのは意外とばかにできないんじゃないかな。
(福島原発の)海洋汚染について鈴木貴子さんが指摘したとおりで、これはどんどんどんどん外洋の調査まで、始めているわけです。外洋の調査をせざるを得ない状況に追い込まれているわけですよね。ロンドン条約というのがあるんですが、これは放射性物質を公海上に投棄してはいけないというものなんです。
(画像出典:カレイドスコープ)
わざと投棄してはいけない、ということですね。漏れちゃったというのはこれはどうしようもないということで、これは条約の想定の外なんですよ。いずれにせよ、相当今大変なことが起きているということなんです。今回、伊豆大島があんなに大変なことになってしまった。あの台風がちょっと北へいって、福島を直撃していたらどうなりました?あの雨があの関東で降ったら。それは汚染源うんぬんの話ではなく、雨が降ってることは止められないですからね。
そうするとやはり、原発ってすごい莫大なんですよね。そうすると、小泉さんはまさに原発を推進してきたわけなんだけれども、これ、倒産する会社と一緒ですよ。倒産する半年前に逃げたって、これは逃げ切れないですよね。2年前から逃げてるわけです。これは詐欺かどうかわかんないですよ。ですからこれは逃げ足っていうのもすごく重要なんでね。やはり小泉さんは逃げ足が速かったんじゃないかな。(笑)
鈴木宗男:もう5年前に逃げたわけですよね。
佐藤:ええ。それで、今日の話なんですけれども、日本のニュースを見ていると、極度に内向きになっているから、国際社会のうんと重要なニュースというのは日本の新聞だけ読んでいてもわからないんですよね。
それで今までInternational Herald Tribuneを読んでいたんですけど、最近は、10月の頭からHerald Tribune社はJapan Timeで配達されているんですよね。
英字だからヘラトリかと思ってぱっとみたら、「安倍首相は年内に靖国を訪問するかもしれない」とかいうのが一面に出ていて、ヘラトリも最近活字のタイプも変わったのかなとよく見てみたらJapan Timesって書いてあるっていう。
ですから、英字新聞でも日本で出ている英字新聞はだめなんですね。今見ないといけないのは、2つあります。まずサウジアラビアで、これは国際市場に大きな影響を与えます。そしてもう一つ、「ロシアとオランダの関係」があるんです。
次回、「オランダとロシアの意外な対立」(リンクはこちらをクリック)
【取材:石井鉱人 構成・文:江藤貴紀、小野寺由美】
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