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佐藤優氏が分析する「小泉元首相が脱原発にかじを切った理由」ーーー日米関係から読む

2013年11月4日01時43分

佐藤優氏が分析する「小泉元首相が脱原発にかじを切った理由」ーーー日米関係から読む

原発ゼロは言っているけれども、核開発はやらないとは言ってないでしょう。だから恐らくは、核抑止力は持たないといけないから、核開発をやりたいということですよ。あちこちの大学に原子炉がありますからね。東海村とかはそれをやっているわけですよ。原発じゃなくて、逆に、核抑止力を持つための基礎研究をやっているわけですよ。

そのかわり原発をゼロにするというのは、アメリカの中での綱引きになるわけですよね。シェールガスをやっているグループは、原発なんかいらないんですよ。かえってそんなものは危険であるし、廃炉までを考えるとコストがかかってしょうがない。それよりはシェール一本でやった方がいい。


それから後、今日の読売新聞によると、サウジの情報庁長官、これ王子様の一人なんですけれども、これがアメリカをぼろくそに非難したいう記事が出ている(参照リンク~ただしこちらは産経新聞報道)んですよ。これは面白いなあと思ったんですよね。


というのはどういうことかっていうと、アメリカのシリア政策で、サウジは本当はシリアが陥落してほしかったんですね。それから国連のイランに対する対応、こういうので本当に頭にきているんですよ。サウジはアメリカとの関係において、相当の重大決意をしている。ですから今回の国連非常任理事国入りというのも一年前から仕込んで、金を使ってロビーをやっていたんです。


けれども、それが全部決定したところでニューヨークにいる(サウジアラビアの)外交官たちが晴天の霹靂みたいな形で、(サウジアラビアの首都である)リヤドから、それを辞退しろという風にきた。


これは裏返していうと、アメリカは中東から石油をもってきにくくなっているということですよ。でもそれでもかまわないということです。今回の件でアメリカはきちんとサウジに手当てをしていないんですよ。ということは、これはアメリカ直々にエネルギー政策をやるというような流れの補助石ということがよくわかる。


基本的な流れは、原発がなければですよ、これロシアか、シェールかというどっちかになるというわけですよ。バランスをとってロシアとシェールが両方をやるのが一番いいと思うんですよね。だけども小泉さんにはロシアという考えはないと思うんですよね。


鈴木宗男:これ今佐藤さんの話を聞いてですよ、原発が進められていたとき、一番反対したのは、石油を掘っている連中なんですね。これと今の話は符合する話なんですよ。


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(ペトロブラス社の石油採掘プラットフォーム:出典元はこちら


佐藤:そうなんですよね。ですから、これも今日大きな話題になるグリーンピースがありますよね。グリーンピースの活動にけっこうお金を出しているのは、メジャー(国際石油資本)です。


「反原発の後ろにはシェールがある」


 

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