――私は、日本の原子力ロビーについて関心があるのですが、海外からのプレッシャーは感じましたか?また二つ目の質問ですが、原子力のロビーに対してた戦っている知事としては、知事はお一人だと思っておりますか。ほかにいないんですか。
泉田 まずプレッシャーについて言いますと、一番肝心なのはですね記者会見で(笑)お話したことが伝わらないということが一番大きいところだと思います。伝えたことが・・・どういったらいいでしょうね。特定の会社をイメージをさせないように話したいとおもうんですけども、主旨をですね、まあぎりぎりセーフていうところかなということだと思うんですけども・・・
事実を伝えて論争するという形ではなくて感情で訴えるかのような中身で書くというよりはですね、感情論として描くような伝えられ方をするのがプレッシャーなんです。つまり普通の県政の案件と違ってこの案件だけは話したことを伝えるべきことが伝わらず、そして言ったことも言葉の使い方としてですね、感情的でやってるんではないかという伝えらえ方をしているということが一番肝心です。ひとつ例をあげますと、先ほども申し上げましたが、TEPCOも3月12日、もっというと3月11日はですねメルトダウンの予測をすでにして、メルトダウンになっているというのは分かっていたと思います。それを2か月間も嘘をついたという点と誰が指示をしたのかという点、これを明らかにしなければ福島事故の反省にならないていうところが信頼できない大きな要因なんですが、ここはどうしても誰も伝えてくれません。別にこれは2号機の線量の高いところに行かなくてもですね、誰が指示したかなんて言うのはわかるわけです。
本来であればこういう理由で嘘をつきました。今度はこういう風にするので嘘をつきませんと言えばいいのですが、それは言ってもらえないということです。原発の安全性には原発の性能だけではなく、それを運営する組織のいざという時にどう対応するかっていう社会の仕組みが必要だと思っています。ここの議論ができないというのがきわめて不思議です。
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