――再稼働に関しましては県議会に決定権がないということでよろしいでしょうか。
泉田 2007年の時は私も県議会とやり取りしましたが、議決を求める場ではないといことが結論でした。
――ベントの位置の問題があるということですが、構造上の問題があって、1985年に原子炉2号機を東電は直せなかったのですか?あなたの信じるところでは、いくつかの原子炉、例えば6号機、7号機にもし安全に稼働させる条件というのがあれば、その内容は何であり、東京電力の義務は何だと信じますか。
泉田 これはですね、まず日本で事故の調査報告をまとめた報告書が4つあるわけで、これを総括して説明することが必要だと思うのです。米国ではスペースシャトルの事故などの原因究明をきちんとやりました。日本でもこの原発事故では冷却材喪失事故が起きた時どう対応するかということをちゃんと国民に明らかにすべきだと思います。NRAの仕事の出来というのが大きく影響するのではないでしょうか。
――(質問):福島第一についてのあなたの見解は分かりました。しかし、色々な原子炉の種類に応じて安全上の別の懸念というのが存在しているのでしょうか。
これはTEPCOの分析ですと、このマークⅠとマークⅡについては大きな違いはないと分析しています。ご指摘の柏崎刈羽についてはマークⅡです。だから性能のみでなくて、運営する組織とその運営するための仕組み、制度、万が一の時の対応の体制がいるという点についてはマークⅠとマークⅡで違いはないと思います。