日本のそっち系の業界関係者だと、スノーデン受け入れに伴いロシアの得た利益や、亡命に至るまでの中国やロシアとスノーデン氏との関係は、様々な憶測を読んでいました。
たとえば、佐藤優氏はプーチンは元KGBだから、国を裏切ったスノーデンを毛嫌いしているのだと述べていました。(ちなみに紙媒体の別メディアでは、あのような過激な発言をインテリジェンス関係者がするというのは、意図的に注目を引きつけたい場合だ。おそらくこの事件は「プーチン直轄事案であると思う」という趣旨の発言していました。完全に矛盾はしないけれど、微妙に逃げを打ったような複雑な表現ですね。これを彼の持ち味ととる見方も出来ますが、本音があるのかどうか、またあるとしてどうなのかわかりにくいですね。
ただ別のところで佐藤氏は、
同氏の<年収は約20万ドル(約1980万円)>(6月12日『朝日新聞デジタル』)。このような高級で処遇していることからも、CIAの中堅幹部相当(日本の外務省ならば課長もしくは局審議官級、一部上場企業なら部長級)の扱いをスノーデン氏は受けていると見た方がいい。」/a>
として、スノーデン氏が政府外部の下請けであったこととその報酬が高額であったことから、実際は相当に高度な、政府内部でやるには手を汚しすぎる業務をしていたのではないかという見事に的中する予測も述べています。
一方、防衛大学校講師の小谷賢氏は、G20でサイバーアタックが議題にあがろうとしている直前にスノーデン氏が中国の領有する香港へ逃亡したことについて、何か背景的なものがあるのではないかと2013年の6月12日付け(ホワイトホール61番地〜インテリジェンスを学ぶ)で示唆して「その逃亡先が中国というのは何とも意図的なものを感じます。」と書いていましたですが、この点も(後知恵ですが)間違っていたことになります。もっとも彼は日本国政府の公務員ですし、同盟国であるアメリカのために一種のプロパガンダをしてあげていたという見方も可能ですが。
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