なお、「NSA職員は単に遊びたかっただけではないか」という、坂本義太夫教授、ではなくThe Guardian記事の筆者見解は日本でよくある「捜査員はこの証拠を全部見ないと行けないのか。同情する」と同趣旨のもので、世界どこでも考えることは同じというのが分かります。
*イギリスのガーディアンは、政府当局関係者を名乗る人間からハードディスクの破壊を命じられる、英国の議会から編集長が喚問を受け、関係者が空港で8時間ほどの拘束をされるなど、スノーデン事件の報道について本国で強い迫害を受けており、海外メディアと共同してスノーデン事件関係の報道を行なっています。自社の機能が停止しても、スノーデン事件の報道が止まらないようにする(自社への圧力をかける意味を減じる)のがその理由です。
** なお、本紙のポリシーとして他サイトからの引用記事は掲載しない(少なくとも日本語メディアに関しては絶対)というのがありました。ただ、悔しいことに①サイバー法の研究者・夏井高人氏による、いわゆる「IT」分野の海外記事の紹介は弊社よりも早いことがままあるのと②内容において優れていることが多い③ご本人が別の箇所の記事で、「ニュースメディアもこれをちゃんと報道するべき」と仰って、もっと広く報じるべきと考えておられたことの3点を理由に、先行記事の存在として明示した上で、ポリシーに反する場合にも掲載します。
より積極的な理由としては、①そもそも「良い内容」をすこしでも広く伝えるのがメディアの目的なのに、手段である編集ポリシーに縛られてそれが出来ないのは本末転倒な点がある部分と、②既存の国内メディアより圧倒的に質が高い内容を、簡潔かつスピード性をもってお届けされている研究者の方について触れること自体にも報道価値が見いだされるからです。本当は弊社がそれよりも先に出したいのですが、負けたときには沈黙じゃなくて賞賛(または敗北宣言)を選びます。
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