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放射能防護服がデフレになってしまったーー映画監督・奥秀太郎氏に聞く【USB&星座】

2013年11月6日00時41分

放射能防護服がデフレになってしまったーー映画監督・奥秀太郎氏に聞く【USB&星座】

どこまでワザとやってるのか

ーーあと、どこかを読んでたら「異常に情報量が多い映画だった」とありましたが。


奥 そんなつもりはなかったですね、自分ではこんなものかなと思ってました。自分ではこれは好きですよ。


ーー私も好きです。ただ一番最後のところは・・・やっぱりソニーの同級生の方のブログのインタビューで言っておられた「奇形児が産まれても育てていこうという」作者、監督の意図と完全に読み違えちゃいました。オープンな見方という考えもあるのですが、ウルトラネガティブに「星座」のときと真逆という風に。しかしみんな感想を書かないのは、「馬鹿」って思われるのが嫌なんですかね、外したりして?


奥 確かに、書きづらい作品だなと言うのは自分でも自覚しています。「USB」とか「カインの末裔」とかは。でもそれ以前の「日雇い」(刑事)とかはたぶん、感想を書こうという作品じゃなかったです。(一同、笑)


 来ている人もね。実は「日雇い」は思いの外おおくのひとに来てもらった作品なんですが、それはお笑いを求めてだったり、キャストを見る目当てで来ていることもあるからきっとそのせいで今日に至っているのではないかな。

 割と映画のメディアからは黙殺されていると言われる人もいます。僕はそうでもない、こんなものだろうと思うのですけど、まあみんながそう取り上げようというものでもないですね。


ーー「赤線」の「ハリボテ」感はよかったです。


奥 それは、当時はみんなでハリボテ感をみんなで目指していました。良かったです。でもそのせいで中村獅童さんはずっとハリボテ感に対してイライラしていました。


ーーどこまでワザとで、それとも考えていないだけなんでしょう?例えば細かいところだと、酒の一升瓶が出てきます。あれに「純米酒」と書いてありますよね。当時の規格だと純米酒(注:特定名称酒制度での記載方法)という書き方はなくて1級とか2級とか、特級までです。


 

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