Menu
エコーニュースR(2015年5月〜)はこちら

【福島事故記録】米国政府からCIA情報等の公開続く・・日本政府の秘密主義と対照的状況に

2014年3月4日11時15分

【福島事故記録】米国政府からCIA情報等の公開続く・・日本政府の秘密主義と対照的状況に

先日に公開された文書で、福島事故の対応へCIAの要員が参加していることが明らかになりましたが、その先の電話会議記録の分析で再び、CIA職員の動向が確認されました。


この職員は下記の通りCIAの中のWINPAC(武装不拡散軍備統制インテリジェンスセンター)に所属しています。



(”Who are you?” ‘I’m in the CIA, analytic part” ” Oh, the CIA” ”Yeah, the CIA” だそうです。)


アメリカ連邦情報公開法の例外となる法令により、CIAの活動内容については全て不開示となるのが原則で、例外的に公益上の理由がCIAの機密を守る利益を上回った際にのみ情報公開が行なわれます。


CIA当局者の関与を示す文書の開示はあらためて、米国政府が福島事故についての情報開示の利益を、極めて重く見ていることが裏付けられてきています。




(3月12日の時点です。この時点ではまだ相当、日本政府も信頼されています。)


2012年に公開されたNRC執行部の電話会議記録においてもNRC執行部に対して福島第一原子力発電所・1号機の当初の爆発が水素爆発か水蒸気爆発かを外部から助言する3文字(その記録では情報が不開示)の機関に所属するNRC外部のスタッフの参加が確認されていました。


その人物はまず、DOD(国防総省)所属が考えられるのですが、DODについては2012年のころから不開示の扱いを受けていないので、その線は消えます。すると組織の所掌事務や人員数からCIA職員である可能性が濃厚になりますが、今回の開示情報は、その推論をサポートするものです。




上のリンクとは別途のNRC執行部・電話会議記録です。水蒸気爆発という意見をNRC執行部が受けています。)


また、NRCとアメリカエネルギー省の連絡系統・通話記録を見ると、3月17日時点では以下の通り日本側当局が米国政府職員に不信感をもたれている様になったことが示されます。



 アメリカ情報公開法の不開示理由b5(政府間の率直な意見交換を妨げる情報に当てはまる)として、一部が消されていますが、その前後で「日本政府は4号機の燃料プールに水がある様に見せようとしている」「しかし水蒸気は上がって来ないぞ」というやり取りがあるので虚偽発表を疑われている訳です。

(なお、念のためですがこのやりとりから陰謀論的に「本当は4号機の燃料プールは空になっていたんだ、それなのに政府は隠蔽していた!」という結論に飛びつくのはお控えください。この資料はあくまでも当時の米国政府関係者の認識を示す内容です。)


 

人気記事ランキング
 

    まだデータがありません。

ページトップへ戻る