政府の原子力委員会・委員長代理の鈴木達治郎氏から、本紙編集長の取材に対して、NRC時系列議事録に関するインタビュー内容を削除するよう要求があり、NRC議事録の存在を知りながら公表していなかった疑惑が持ち上がりました。
録音を回されていたのにインタビュー内容として認識していないと言うのは不思議な理屈ですが、削除を要求されているのは、以下の部分です。
さて、削除要求の理由を考えてみましょう。
記事内容がテープを起こしたものであることは、鈴木氏も認めておられます。とすると、不用意な発言で報道されては困る内容が含まれていたと理解するのが自然です。そして上の「公開している人はあんまりいない」という言い回しからは、どこかでNRC議事録を鈴木委員長代理は読んだことがあるようです。
(鈴木氏発言にある、ツイッターのやりとりです。)
そもそも、それまで知らない内容だったら飛びついてツイッターで「ミスリード」というコメントに対して相づちを打つことはありません。
知らない内容の記事が「ミスリード」かどうかは分からないからです。さらに「誤解のないよう、正確を期す意味でも」という発言も「正確な内容」を理解している人物でなければ言えないと思います。
しかし鈴木氏はインタビューの通り、「公開している人はあんまりいない」とおっしゃってられます。またうちの報道の「中身はよく見てない」のに正確な内容を知っていたとすると、それ以前に知っていたということになります。
とすると、以下のNRC文書を鈴木氏が知っていたことを報道されるのを避けるために、インタビュー内容のもみ消しをはかられたのではないでしょうか。
(該当の文書です。このNRC時系列議事録の記事は、こちらをクリックしてください)
そして、以下の通り、原子力委員会の信頼性向上を述べておられるにもかかわらず、福島原発事故の時系列議事録のような重要な文書を国民に見せなかったとすれば、ずいぶんな信頼失墜行為です。
(先週の原子力委員会メールマガジン141号より鈴木氏のコメント)
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