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原子力委員会の鈴木達治郎氏 福島第1原発事故のアメリカ政府議事録を事前に把握 公表せずか

2013年12月27日22時44分

原子力委員会の鈴木達治郎氏 福島第1原発事故のアメリカ政府議事録を事前に把握 公表せずか

「鈴木氏、当初の説明と矛盾」」

本紙は今回、こういう記事を書きたくてインタビューをした訳ではありません。


しかし原子力委員会で、ナンバー2という鈴木氏(以前は東大の元総長などが付いていたポジションです。)の公人性と、彼が透明性の向上を主張する反面で、NRC文書に付いてその存在を公表していなかったのではないかという問題の重要性から、今回記事にいたしました。


ちなみに、鈴木氏からは「原稿を掲載前に、送付すること」の要望がありました。しかしそれは「事実関係の誤り防ぐ」目的というご説明だったのです。


それを受けて本紙としては、互いの信頼性確保のために鈴木氏と原子力委員会の職員さんに原稿をお見せすることにして、冒頭ののようなやり取りがありました。


にもかかわらず「インタビュー部分と承知していない」という鈴木氏の主観的な理由付けででNRC議事録にまつわるきわめて重要な箇所の削除要求があったことはきわめて遺憾です。当たり前ですが取材と言うのは、最初から最後まで取材な訳で、取材対象者の気持ちで内容が左右されていたら信頼に値するメディアになりません。


じつは元々この記事は「叩く」内容ではなくてノーマルな「対話」を目指した企画でした。しかし予想に反して、「隠していたらしい内容」を「さらに隠そうとする」不健全さを感じる取材になりました。


最後に、今回のインタビュー記事は冒頭の鈴木氏コメントにある通り、録音テープに基づいたものです。また同席された原子力委員会の職員さんもこのインタビューをICレコーダーで録音されていたので、鈴木達治郎氏と、その他の政府関係者には反論の機会が十分ある点を申し上げます。


【編集長 江藤貴紀】


追記:さらに、元記事の「マスキングされてると言ってくれた人がいる」という箇所からは、鈴木達治郎氏を含む日本政府の一部は、このNRC議事録の消していないバージョンを見ているのではないかという疑惑も持ち上がります。 (注:マスキングとは情報を公開するときに文書の一部を消すことです。)


(アイキャッチ画像: 明日 うらしま 様の記事より転載)


 

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