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アメリカNSCの元高官が来日して異例の発言。秘密保護法と核武装に懸念を表明

2014年5月19日01時00分

アメリカNSCの元高官が来日して異例の発言。秘密保護法と核武装に懸念を表明

原子力委員会の見解は「日本の原発を攻撃されたら、核兵器で反撃する」

さて、ではなぜ米国はこれほどに不快感を示すのか。それは今の日本政府が実際に核武装の意思を相当に持っていると、認識されているからだと思われる。筆者が昨年インタビューをした、当時の原子力委員会ナンバー2(委員長は近藤俊介氏)の鈴木達治朗氏は、核不拡散(裏を返せば核武装ということである)の専門家であるが、そのなかで興味深いことに(原子力発電所を攻撃されそうになったら)「抑止力」で対応すると述べている。


「抑止力」は日本語だと普通のピンとこないが英語で言うとDetterance であり、「保有する核兵器によって威嚇して相手の攻撃を思いとどまらせる」という意味である。そして鈴木達治朗氏は、マサチューセッツ工科大学で修士号を取得しており、現在は核科学学会のHPに英文で福島の状況報告をしている極めて英語の堪能な核専門家である。彼が「抑止力」と言ったばあいには核抑止の意味と取るのが合理的解釈である。



(核科学学会HPには核兵器の話題が頻出する。画面右上は「世界核戦争まであと何分か」という時計である。)


なおネット世論・右傾化との関連があると思われる2ちゃんねるについては、不自然な点がややある。それは、2ちゃんねる分裂事件に際して(1)今年の2月に2ちゃんねるの運営権を西村博之氏から剥奪した元アメリカ軍人のジム・ワトキンス氏が、どのようにして息子と2人で苛烈なサイバー攻撃をことごとく乗り切れたのか(本当に2人で対応できたのか)というのと、(2)資金難を述べていたにも関わらずなぜ急にサーバを増強できたのかということ等である。(この点は別稿であらためて詳述する。)


 

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