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米国NSA、福島原発事故時の通信傍受が発覚 2号機からの燃料露出をレポート

2014年4月12日23時26分

米国NSA、福島原発事故時の通信傍受が発覚 2号機からの燃料露出をレポート

福島第一原子力発電所事故の際に、アメリカ政府で通信傍受を担当する諜報機関のNSAが行なっていた活動の一部が明らかになりました。


米国原子力規制委員会・NRCが開示していた文書を精査した結果、画像・赤線部の通り、3月14日午前10時55分34秒の時点でNSAから「2号機の燃料が2メートル露出している」という連絡が行なわれている部分が発見されたものです。



この報告から直ちに、当時2号機の燃料が露出していたかどうかの確証はもてませんが、NSAがSIGINTを専門的に行なう機関であることからすると日本側の通信を傍受した内容がこの情報の根拠になっていた蓋然性が高いものと思われます。もしNSAが福島第一原子力発電所事故の際に大規模な通信傍受活動を行っていたとすると、今後あらたに、これまで不明であった事故真相の解明が更に期待できます。それを踏まえて現在、本紙ではNSAに対してこの報告の根拠となる記録を情報公開請求中です。


ただし米国政府のなかでも諜報機関の場合は情報公開に非常に消極的で、基本的に何らかの理由をつけて門前払いしようとするのが、筆者の経験上は通常です。そして、現在NSAとはeメールで交渉中の段階にあります。




(米連邦情報公開法に基づく開示請求に対する、NSA・米国国家安全保障局からの応答文です)


そもそも、NSAの活動内容については米国の諜報機関の中でも特に秘匿性が高く、プエブロ号事件など一部のケースやエドワード・スノーデン氏によるリークを除いては極めて限られた情報しか入手できません。(もっともまとまった研究としてジェームズ・バンフォード氏の「パズル・パレス」がありますが、日本語訳ではなぜか非常に重要な「出典」の部分が削除されている徹底ぶりです。)


従ってこれから容易に重要な情報を得ることが出来ると楽観視するのは残念ながら現実的ではありません。しかしながら、福島第一原子力発電所事故の環境と日本国に与える影響の重大性と、その余波で仮に米軍の駐日基地、とくにそのレーダー設備が放射線により機能を損傷する事態になり得た恐れなどに鑑みると、NSAは当時、相当な量の通信傍受を行なっていたと推認されます。そしてもし何とかしてそのデータが開示されれば非常に有益な歴史的資料が得られることになります。


 

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