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竹下亘復興相の政治資金団体:実家の造り酒屋「竹下本店」から酒を105万円 交際費など名目

2014年10月23日18時03分
カテゴリ:国内

竹下亘復興相の政治資金団体:実家の造り酒屋「竹下本店」から酒を105万円 交際費など名目

竹下亘復興大臣、福島原発事故再生総括担当の、政治資金管理団体(永田町政経調査会)が、実家の家業で、現在はが次いでいる酒屋「竹下本店」に、平成22年から24年にかけて105万円超を品代として支払っていたことが政治資金収支報告書から判明した。(注:内訳)


また平成22年3月には「品代」で213848円、9月には「宿泊代、旅費、年会費」とのみあって、宛先がクレジットカード会社のりそなカードになっている196977円とだけ書かれた支出も計上。これも、この記載だけでは実際の使途が分からなくなっている。なお品代は交際費となっているが、もし有権者との交際のために品物を送っていたら問題が生じる可能性がある。また自分のために使える品物を買っていたとしたら公私混同の非難を受けうる。


なお、竹下氏は妙に他の閣僚に比べて「商品券」を大量に買って使途が事実上追いにくく「透明化」という政治資金規正法の趣旨からは望ましくない(この場合も使途によって法的に問題が生じる余地がある)。そして、この支出のタイミングがおかしいことについては、続報でお伝えする。



平成24年には1月31日にも千代田区のオータニコーポレーションへ衣装代として74550円を支払っている。ただ、平成23年分を見ると、やはり74550円を「着付け料」としてオータニコーポレーションに支出しており、その時は名目が和装議員連盟(正しくは和装振興議員連盟と思われる)のための着付けとある。


また、割とどうでもよいが平成22年は渋谷区円山町の店舗からタバコも購入。タバコ代を巡っては平成21年に、仙谷由人氏の関係政治団体が購入して産経新聞で批判されて、不適切だったむねを釈明している。非常に些細な話だが、一度ケチがついた物品なのでそれ以降は政治資金からの出費を辞めた方が賢明だったとみられる(実際、筆者はここの記載から「竹下氏は脇が甘い」と判断して、過去に遡った書類を追いかけることにした)。


ほぼ毎月、酒と食料品の名目で数万円の支出がされている永田町天竹はHPをみると越乃寒梅(特に年配から人気の高い、新潟淡麗系のお酒)正規特約店なので、そのあたりの日本酒などを買ったとみられる。(他にも万代大澤醸造からは毎年20万円程の酒を購入している。酒代が政治資金かどうか難しいが、タバコのような嗜好品に近いと思えば政治資金にならなさそうであるいっぽうで、数人の会合で飲食する際の支出という性格を重視するとパーティ券に近いものとなって政治資金と言えそうである。なお有権者に贈り物として送ったら、もちろん問題がある。)

また他にも竹下氏の事務所は酒店からの「品代」が多く、その送り先などによっては政治資金規正法上の問題が生じうる。




政治家なのだし、本当は40万円とか58万円くらいならまだ大した話ではないという見方もあるが、小渕氏のネギや松島氏のうちわや、宮澤氏のSMクラブのネタを取れなかった代わりに、次に繋がりそうな話が出たので早めに記事化した。なおこの団体は、毎年の繰り越し予算が3億を超える潤沢な資金力を持っており、調査のしがいがある。


(*内訳)最多の平成22年度は11月30日に70440円、4月30日に40520円、1月8日に140080円、1月29日に700040円、12月17日に140880円、12月28日に125480円で合計58万円。そのほか、平成23年度が55万円と平成24年度が14万5千円で続く。平成25年度分は、政治資金規正法の規制により、今年11月以降にしか分からない予定。なお報告書が手書きのことから作成した人物はおそらく年配の秘書と思われる。


参考リンク 平成22年の「永田町政経調査会・政治資金収支報告書」

http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/111130/1372900056.pdf

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【編集長 江藤貴紀】


 

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