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ロシアとオランダが暴力の応酬〜 意外な2国の関係から『外交』を学ぶ

2013年11月7日10時00分

ロシアとオランダが暴力の応酬〜 意外な2国の関係から『外交』を学ぶ

「どうも、私の部下が失礼なことをしました」

そしたらあるときクレムリンの横を通ったら、車を止められて、鍵を取り上げられて、渋滞の真ん中でやってるわけですよ。こっちは車の中で、交通警官が来るっていうんで、ロシアの交通警官というのは全員バッジがついてこう番号が書いてあるわけですね。番号が書いてないやつが来たんですよ。外出ない方がよかったんですけど、外に出たら、いきなりぶん殴られましたよね。


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(クレムリン広場:©dlift.jp)


これはひどいことをするなと。それでまた車の中にこもっていたら、しばらくするとおんぼろのロシアの車に乗ったトレンチコート着たやつが来てね、日本語で話しかけてきて、「私の部下が失礼なことをしましたが、佐藤さん、私はグレンコックと申します。またお会いするかもしれませんが、大使館の方には連絡がいってますから。ただ免許証の期限が切れているようなのでお預かりしておきます。でこれ仮免許をお渡ししておきます。」とこうですよ。


同じ時間に秘密警察のやつが篠田公使と渡辺参事官を呼び出してプラガというレストランの上でなんか相談した。私自身が拘束されていたというのは別途ロシア外務省から連絡がいったんですね。そんなトラブルがあったわけです。それで部屋に帰ってきたら本当に頭にくるんで、俺をこんな目に合わすんだったらこれはもう戦争だということです。そして大使館の中に秘密電話があるんですね。特別の部屋があって、雑音が消えてるところで後輩のやつに電話したんですよ。ぶん殴られたと。警告を無視して殴られたんだけども、もう一回だけ調べてみてくれないか。(日本の船が領域に)入ってるかどうか。そしたら30分くらい経って電話がかかってきて、佐藤さんやっぱり入ってましたという。


その後鈴木先生にもその後連絡して地元の状況を確かめたら、ちゃんとした組合漁協なんかに入ってる船なんかじゃなくて改造船かなんかで行ったやつがいたんです。そいつがいろいろロシア側を挑発していたから、やられてもしょうがなかった。というわけで殴られるというのはこれは必ず理由があるわけですよ。僕はもう仕事でやってるわけですからね。意味ないことはやらないわけなんですよね。



で話を戻しますと、今回のモスクワのオランダの外交官、もし同性愛者の人権擁護に反対するロシアの右翼勢力がこの襲撃を行ったということだったら、こんなちょっとした怪我なんかでストップさせるんじゃなくて、大怪我させると思うんですよ。それから屋内を本格的に破壊して、出て行く。


抑制された暴力を行使できるというのはこれはプロです。この道の専門家なんて限られてます。オランダのロシア外交官に加えられたのと、だいたい同じくらいの報復を行ったわけなんです。今後オランダ以外の外交官でも、ロシア当局からグリーンピースやLGBTを支援しているとみられる行動をとった人は、同じような警告を与えられますよ。


まぁうちの大使館の連中は大丈夫ですかね。こういうことなんです。そうしたら、オランダの方がまたエスカレートさせたんです。そしてこれは今後、オランダとの関係だけじゃなくて、これは人権であるとか環境問題も関わりますから。西側のNGOのみならず、人権を比較的重視する国家との関係も緊張してくるわけですよ。さて、これが北方領土問題とすごく関連するんですね。


 

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