要するに、プーチンの頭づくりがどういう風になされるかによって、相当のことが決まっちゃうわけなんです。今回僕は明らかにロシア外務省は嘘をついていると、彼らロシアの情報機関が。このボロジンという公使は何かをしでかしている。オランダだって、大使館のアタッシェであるとか、3等書記官であるとか下っ端野郎じゃなくて大使館の公使であることは調べてますよ。動かざる証拠を握っていない限りやらないですよ。
ところがプーチンのところには、そういう説明じゃない説明がいっているわけですね。そして、北方領土に関しても、日本がおかしい事をしているんですよっていうような情報がプーチンの耳に入れば、じゃあもう日本との関係はストップだ。あるいは逆に、日本が関係改善を本当にするつもりになっていると、ロシアに対して譲歩する用意がある、ということが耳に入れば、それじゃあロシアとしてもきちんとした交渉をする。
例えば、鈴木先生とやった講習のように、歯舞島と色丹島は引渡し協議に入ると、こういうことになるかもしれない。じゃあそういう目で今日本外務省の大使館が、みてるかっていうことですよ。それが全体協議の中では、ロシアは西側との関係が緊張するっていうことは、アジアとの関係を強化するという方向に動くわけなんです。
西側が行き詰ったとき必ず、日本なり、中国なりとの関係改善を考えているわけです。メドヴェージェフ首相が、中国との関係改善に非常に熱心なんですけども、プーチンは中国との関係改善に関しては、常に、距離をみせている。この前のバリの会談でも反ファッショ戦争70周年に記念行事を一緒にやろうと習近平が言ったのに対して、習近平の発言を発表してますけれども、それに対するプーチンの答えは発表してないです。こういったところで、距離を置いているというニュアンスは出しているわけです。ですからこれからどうなるかっていうのはこれは外交の焦点です。
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