Menu
エコーニュースR(2015年5月〜)はこちら

ロシアとオランダが暴力の応酬〜 意外な2国の関係から『外交』を学ぶ

2013年11月7日10時00分

ロシアとオランダが暴力の応酬〜 意外な2国の関係から『外交』を学ぶ

倍返しだ

こういうのは倍返しになるわけです。それで強制土下座くらいじゃ済まないんです。じゃなにがあるか。「10月15日の夜、モスクワ中心部にあるオランダ外交官(60歳)宅に2人組の男が電気工事の修理を装って侵入し、外交官を殴って逃走した。インタファクス通信が伝えた。オランダのティメルマンス外相は16日、声明でロシア政府に外交官の安全確保を要請した。


20130909123745

(©TBS)


オランダでは今月初旬、警官がロシアの外交官を誤って拘束して連行する騒ぎがあり、プーチン大統領の謝罪要求にオランダ政府が応じた直後のことだった。モスクワで殴られたオランダの外交官に大きなけがはなかったが、犯人は外交官宅の壁に、同性愛者ら性的少数者をさす「LGBT」の文字を描いて逃走したとみられている。


ロシアでは今年、同性愛を社会で広める行為を禁じる法律が施行されており、同法を支持する者による犯行の可能性を指摘する声もある。8月には、ロシア国内で同性愛者の権利に関するドキュメンタリーを撮影していたオランダ人が、この法律に違反したとして拘束される事件も起きた。」13日の産経新聞です。

ただこれは襲撃された外交官は、ゴンノ・エルデンボッシュ次席公使、大使館のナンバー2です。


外交の世界には、双方主義というのがあるんですね。オランダでやられたのがロシアの公使ですから、同じランクのやつをやるわけなんですよ。それで、これは明らかにプロの手口ですよね。これは私自身もぶん殴られたことがあるから、ぶん殴られたのは理由があるんですよ。ロシア人というのは、都合の悪い人と会ったりとか都合の悪いことをしてると、段階的にシグナルを出すんです。


まず家に帰ったら、家の絵をかけてあったら絵が裏になってる。あと写真立てがひっくり返ってるとか。こういう風になってるわけですよ。それから、私はタバコを吸わないんだけれども、灰皿に吸殻が入ってるとかね。これは実害ないんです。それでも言うことを聞かないとすね、家の冷凍庫のコンセントが抜かれている。そしたらこれは冷凍食品が腐っちゃいますからね、それから車がパンクしてるとか、ガラスが割られてカーステレオが盗られるとか、これぐらいになるんですね。その先ぐらいになると段々怖くなるんですよ。それでも言うことを聞かないと。

それはどういう風になるかというと、モスクワでマイナス20度のところを走ってて、突然車がオーバーヒートするんですよ。ラジエーターの水が沸騰して、パーンと蓋が飛んで、それが何事かと思ったら、ファンにつながるところの電線が切られてるんですよ。そうしたらまぁ沸騰しちゃいますよね。


それでその次には、ぶん殴られるわけですよ。ぶん殴られるのはそれなりに理由があるわけですね。私がぶん殴られたときというのはですね、1994年1月なんです。その前の年の終わりぐらいから、北方4島水域に日本の漁船が山ほど入っている。こういうようなキャンペーンがロシアで行われていたんです。それで、ロシアの方としては、ソ連崩壊後は絶対に銃撃しないということを決めていたんだけれども、こういうことだったらやらざるを得ないというキャンペーンがどんどん始まっていたんですよ。


そうしたら、東京の外務本省から訓令がきて、それはロシアの嘘だと。日本の漁船は一隻も入っていないというんですよ。それだから、こういうでっちあげをして、日本との関係を、北方領土水域との関係を悪くしようとするから、ロビー活動だからつぶせというんですよね。それで一生懸命つぶして歩いていたら、そんなけしからんことはとんでもないということで、ロシア人の秘密警察が調べてくれたんですね。 


そしたら、佐藤さんの愛国心はよくわかるけれども、よく調べましょう、こういう風にいっているわけで、東京に連絡したんですよ。調べてくれて、ロシア側は衛星写真もあると言ってると、そうして調べた結果衛星写真はでっちあげが入っていないというんですよ。それだからよくも私のやっているロビー活動に意見をつけたなと。一生懸命やってたんですよね。


 

人気記事ランキング
 

    まだデータがありません。

ページトップへ戻る