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【ギリシャ大使】米国はダブルスタンダード。クリミアよりもキプロスの方が深刻な問題だ。

2014年3月29日04時25分

【ギリシャ大使】米国はダブルスタンダード。クリミアよりもキプロスの方が深刻な問題だ。

インタビューのバックボーン

*ギリシャ大使館は、東京港区、西麻布の閑静な高級住宅街で大使館の多く集まるエリアの一角にある。食事好きな方には、フランス料理店「ブルギニオン」(筆者・江藤は味付けとワインサービスの質に少し疑問を持っているが、それは全く別の問題)の角を曲がってすぐのところにあるといったらわかりやすい。なお大使の執務室には、小説家・村上春樹氏(ギリシャで生活の経験があり、小説でもしばしばギリシャ文化の要素を重要な舞台装置として取り入れ、実際に島が出てきたりする)の謹呈した著書がおかれている。


**ニコラオス・ツァマドス駐日大使・・・先祖は代々、海運事業を営む家系で、父は西ドイツのボンなどに大使として赴任した外交官。ところで、書き始めるときりがないがーーーーツァマドス家の歴史は非常に長い。オスマントルコがギリシャの多くを占領していた時期にも、先祖はトルコの支配を受けることなくイドラ島を拠点に独立して海賊として活動した。またキリスト教の宗派が東方正教会である関係上、南下してバルカン半島での影響力を増してきたロシアとは友好的な関係を築き、ロシア船籍を得て活動していた時期もあるという。なおナポレオン戦争の際にはクリミアから小麦を買い付けて、海上封鎖を突破してマルセイユ港へ大量に輸入して高値で売りさばくなどして、財を成したとのことである。それを元手にギリシャ独立時には経済的な面からも支援した。大使自身もそのゆかりで海軍での兵役を経て、外交官となったという。

 学位はソルボンヌ(Université Panthéon- Sorbonne :Paris I)で法学士とLLMおよびベルリン自由大学(Freie Universität)で博士号を取得。使用可能言語は、ギリシャ語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語。専門は戦争法


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【見出し写真:EU中日本代表部より】


 

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