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【経営学】イギリスの有名新聞ガーディアン、出会い系サイトも運営【運命】

2013年10月1日13時36分

【経営学】イギリスの有名新聞ガーディアン、出会い系サイトも運営【運命】

トラフィック量を解析しただけでも、大量の情報

このデータベースで集めていたのは、数百万人のアメリカ人についての過去365日のメタデータです。特にテロリスト候補などには絞っていなかったそうなので、ここでもテロ対策にしか使用しないというオバマ政権の正当化は破綻しているじゃないかとガーディアン紙は指摘しています。これまでに報道されたプリズムや、海底の光ケーブルに対する直接の傍受等により収集したデータを一時的に保管する場所が、このマリーナな訳です。


なお、ここでいうメタデータには、訪れたサイトから、メールの送受信履歴、さらにはアカウント名やパスワードまでが含まれますのでこれらを組み合わせれば、相当程度に具体的な個人の人物像を描くことが可能です。もちろん、ガーディアンさんのソウルメイトの利用履歴(使っていたニックネームとか、男性と女性どちらと出会いたかったとか、その利用者の誰とメッセージを交わしたか。また、そのうち電話をするようになって頻繁にメールを開始した等、)わかってしまう訳です。ついでに、デートの前に予約電話をかけた店の名前とか、Amazonで購入したアイテム(書籍だろうとなんだろうと)まで。


ちなみに、同記事によると、世界のインターネットトラフィックの90パーセントが米国を経由することが、米国に「本土のメリットとでもいうべきもの」をネット上で与えているとも、NSAの機密文書は記しているそうです。


もっとも、NSAが今年8月、自主的に開示した文書 によるとNSAはインターネット上のトラフィックの1.6パーセントしかモニタリングする能力が無いと主張しています。

スクリーンショット 2013-10-01 13.00.02


しかし、実際のところネット上を行き来するデータの大部分は動画や音楽など、容易にその内容の重要性が判別できたり除外することの可能なものなので、テキストデータなどに限ればもっとそのモニタリング能力は高くなるはずだというJeff Jarvisさんの別記事

もガーディアンは引用しています。


そしてNSAは、米国人のデータについては必要の無い限り収集しないことになっていると説明しているのに、実際は技術的に可能な限りのデータを集めるようにとの指示が職員にされていたこともガーディアンは指摘し、この点についてNSAに説明を求めています(勇気ありますねー)。


しかしNSAから帰ってきた回答は、我々は海外のスパイ機関による活動をその対象としているというような旨の、ピント外れなものであったそうです。


最後になりますが、ガーディアンのソウルメイトには、デートの際のアドバイスものっています。「はじめは美術館とかを散歩する方が、お互いに話題を見つけることが出来てうまくいくかもしれません」みたいな(たわいもないような)ことです。こういう(デートでしくじるかもしれないと感じたりしている不完全なところのある)生身の人間が、自分たちの読者なんだという当たり前の出発点から、ガーディアンさんの頑張りは生じている気がします。


 

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