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放射能防護服がデフレになってしまったーー映画監督・奥秀太郎氏に聞く【USB&星座】

2013年11月6日00時41分

放射能防護服がデフレになってしまったーー映画監督・奥秀太郎氏に聞く【USB&星座】

放射能防護服がユニクロの値段

奥 気持ち悪いなと思うのが表現者側の自主規制です。役者でもそうですけど、それは辺だなと思っています。だから今回も、ものの言い方って難しくっていつも実は「防護服」を使っているんですが当時「USB」(注:2009年)の時は高かったんですよ。


ーー・・・その写真撮ってもいいですか?


IMG_1890


奥 いいですよ。それほどみんなに驚かれるんだけど、「使用済み防護服を使うよ」っていうとすごく驚かれるんですよ。


ーー汚れてますね。


奥 いやー、これはそんなに汚れてはなかったんです。稽古で使ったからそうなったんですけどね。


ーーサインみたいなのもしてありますが。


奥 あ、それは違うんです。誰が着たかを分かるようにしてある。それこそ峯田君とか当時の銀杏ボーイズの渡辺和志くんがきていたのです。さすがに射殺した警官の血だらけのものは捨てましたよ。

 でも当時は高かったですね。1万いくらかしたかな。今でこそ1000円とか2000円で売ってます。


ーーユニクロ的な値段です。


奥 はい。業者的なところから買い足したり、使用済みもありますけどね。今回は実は、防護服を着た人たちが月に帰るという話をしようかと思ったんだけど「ちょっとそれは」という耳障りとなりました。

 でもそれが自主規制になるのはヘンだなと思うんですよ。もちろんいろんな立場の人がいるし、それは賛成でも反対でも考え方があるんですが。僕自身は当然のように反対ですが、ただ賛成と言っても企業的な意味で賛成じゃなくて福島の人たちのことを考えろという言い方があるのも十分わかっています。

 ただ、そう言うことを作り手たちがあんまり言えなくなったりするのはどうなのかなと思うんですよ。それによる子供たちへの影響は逆にマイナスだと僕は思っているんです。さすがに、ハードコアポルノを食事中に流したらまずいだろうという人がいるのも僕は充分に分かる。でもネットで流れてる無修正はいいのかーみたいな感覚はありますけれどね。


 

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