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【物作り】グッチ、エルメス〜海外ブランドを色取る日本製の技術とは

2013年10月11日04時09分

【物作り】グッチ、エルメス〜海外ブランドを色取る日本製の技術とは

いちどは東日本大震災で倒産した会社のメンバーが再結集した

そもそも今回はどっちかといおうと製品そのものを作ってられる会社さんよりはそうじゃない「製図」とか材料の会社さんを取材するつもりで来ていました。それで、あまり小売り製品を扱ってるブースさんは熱心に見てなかったわけです。


でも一カ所とても綺麗な木を使った「かばん」を出していられるところがあり立ち寄ってしまいました。元はそんなに見る気がなかったけれど文字通りハッと足を止めてしまったのす。


その、Guild Japon Kyoto というブランドを出しておられる会社、京洛工芸株式会社取締役の(デザイナーも兼務されている)木原さんにお話をうかがいました。


ここでは京都の象嵌、古くからある木の加工技術を使われた商品を展示されていました。てっきり非常に古い(下手をしたら応仁の乱くらいからある)会社かと思ってうかがったんですが、実はいちどつぶれた会社さんのスタッフが今年2月に再結集なさったそうです。


意外な印象ですが、もともとはトヨタや日産の高級車で内装に使われていたりしたんですが東日本大震災の影響で自動車工場の生産ラインが止まってしまい・・・それでつぶれることになったといいます。(そちらで「番頭」さんをなさっていたそうですが)


でも、技術はあるし素材もいいものを持っているということで、こんどの会社でそれを買い取って事業を行なうことになったと言います。


こちらは、もともと京都で象嵌を作っておられるそうです。これは什器や内装に使われる技術で、京都迎賓館や総理大臣官邸、湯島天神なんかにも使われているそうです。あとかなり有名な、海外高級ブランドの店舗内装にも使われています。(使われているブランドさんは秘密とのこと)


そして黒壇などのお仏壇に使ったりする高級材を使用されているそうです。ただし素人の私にもおおむね予想がつくことですが、この分野で大変なのは人材の育成と素材の確保です。


まず、使用する木の種類が約200種類あります。なのでそれら各々の特徴を覚えないといけない。なので人材の育成にはとても時間がかかります。そしていったん途絶えると技術の水準は持ち直し難い。


 

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