元CIA職員で、現在ロシアに逃亡しているエドワード・スノーデン氏にがイギリスとアメリカの通信傍受システムの詳細を発表したことについて日本以外、では異例の大ニュースになっている。基本的に行って肯定的な意見とそうでない意見があって、一方でジョージ・オーウェル的な監視社会から市民の自由を守り権力の暴走を阻んだという評価があり、テロに対する実質的な抑止力を制限して市民の安全を脅かす結果となったという評価もある。
この点について10月9日、MI5(英国軍事情報部第5課)長官のアンドリューパーカー氏が「アルカイダによるテロの脅威に対して、イギリスはかつてないぐらい無防備だ。またシリアの内戦のに対しても有効な情報収集ができなくなって、介入が極めて困難になった」と述べた。MI5をはじめとする英国の諜報機関は、アメリカなどと比べても特にガードの高い秘密主義をとっていて(小谷賢防衛大学校講師のイギリスの情報外交――インテリジェンスとは何か」参照)そのトップがこれだけ踏み込んだな発言をするのは異例である。
そのため、ロイター通信および、ロシア国営テレビのトップストーリーが相次いで伝えた。いっぽう日本の新聞はほとんど(全く?)、少なくとも筆者のとっている朝日新聞東京版は一行も触れていない。しかし、西側である英国のロイターも東側のロシアメディアも触れてるって言うことはイデオロギーとか政治的な立場抜きに重要な問題と考えられていることを示している。
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