なお、2ちゃんねるの書き込み削除については「広告代理店」を標榜する未来検索ブラジル社が関係していたらしいことが、東京地方裁判所に提出された警察の捜査資料で判明している。ただ、その裁判の中でブラジル社はひろゆき氏は2ちゃんねるの運営に関して全く関与していない旨を主張している。すると、ホットリンク社・成瀬取締役の話された契約内容と、ブラジル社が警察を相手取って起こした裁判での言い分で整合性が取れなくなってしまう。
また、2ちゃんねるがほぼその開設当時からデータ収集を行なってガーラ社に販売していた事実は、初耳である。この点もひろゆき氏のかつての発言と矛盾してくる部分があらわれると思われる。例えば、匿名のネットユーザが指摘しているところによると、彼は2001年のインタビュー等で繰り返し、2ちゃんねるを商用サイトにするつもりはない旨の見解を表明している。
(© ITメディア社)
また「独占的商用利用許諾」と、ドワンゴ社ホームページ経由で、未来検索ブラジルがとりまとめるいわゆる「まとめブログ」の関係がバッティングする余地があると思われる。従って、ホットリンク社へ、以下の通り追加の質問中である。
*民法709条については、筆者は急ごしらえで電話中に答えている。今回のタイプのケースもこれだけなのか、記事出稿後に調査して、あらためてここに追記します。
**2度目の電話(5月12日17時頃によると、西村博之氏「個人」は、ホットリンク社の契約相手方ではなく、西村氏陣営の法人、すなわち東京プラス社と未来検索ブラジルのみが、ホットリンク社の結んでいる契約の相手方ということであった。)
***その後メールで、ガーラは2000年に「e-マイニング」というサービスの開始を発表しているので記事を訂正されたい旨の連絡が、成瀬氏よりあった。しかし、ガーラのこのサービスが「2ちゃんねるを対象とした」との発表は筆者の調べた限りで2003年が初である。従って、この箇所は訂正の必要を認めない。
なお、その後のメールで、ホットリンク社の契約相手に西村博之氏が含まれていないので、本文中の契約相手で「西村博之氏」と書かれている部分を削除されたい旨の連絡が成瀬氏よりあった。しかし、(1)電話インタビューで答えられた内容そのものであり、実際上の商取引の相手方に関するホットリンク社の認識を示していることの記述自体の重要性および(2)**で、成瀬氏の仰られた旨は捕捉しており誤解を生じないよう記述に工夫をこらしているため、訂正の必要を認めない。
****本文中の「そのガーラバズをうちの子会社にして、その後経営統合したので、ホットリンクでは14、5年前からのデータを持っています。」について、成瀬氏よりメールで
⇒当社が所有しているのは2006年11月以降のデータです。
⇒ガーラは2000年から2ちゃんねるデータの利用をe-miningというサービスで行っています。
として、訂正の依頼があった。しかし、以上は電話インタビューで成瀬氏自身が答えられた部分であり、また読者の誤解を避けるためにここでその旨を記せば足りると判断されることから、訂正の必要を認めない。
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