11月23日、千葉商科大学さんの公開講座で鈴木達治郎原子力委員会委員長代理の講演が丸の内であって、取材してきました。前々から予定していたものであり、鈴木氏とは面識もなかったのですが、ちょうど前日に、弊社の記事「日本政府にない福島第1事故の議事録、米国が保有 アメリカ情報公開法で公開」をRetweetしていただいておりましたので、微妙な笑い話にもなりました。
ちなみに、真面目なお話としてもちゃんと行なっておりまして、英文ジャーナルの原子力学会紀要で鈴木さんが「現在の見積もりだと、福島第一サイトのdecontamination(除染)コストはだいたい100億ドルになるでしょう」とざっくりと書いておられた「除染」について、それってどれぐらいの程度の除染なのでしょうか?とうかがっていました。
(英文ジャーナルの記載で、少なくともたしか今年9月から出ています。日本ではなぜか注目・報道されていません)
お答えとしては、「1号機から4号機までの燃料棒の取り出しまでの費用です。」ということで、そこに人が住める様になる(green field になる)というレベルではないということでした。
また他の方は原子力委員会の情報公開といま審議中の秘密保護法案について質問されていました。こちらへは「現在の委員会の資料はメールも含めて全部、請求されたら開示する様にしています。ただ秘密保護法案が通ったら、そのあとで開示されなくなってしまう部分があるかもしれません。」とのことです。
原子力関係はとてもセンシティブな話題ですが、にも関わらずとてもニコニコと朗らかに語っておられたのが印象的でした。2時間ちょっとでしたが、いろいろ楽しかったです。
余談:原子力関係の方って、背が高い傾向にあると思います。単なるたまたまかなあ。
(江藤貴紀)
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