経済性の部分で、有力な立地条件を有していると思われたのが寒冷地の自治体だ。幕張メッセに出展していた北海道旭川市は夏でも涼しい気候から、年間平均での空冷に必要な電力が少ない経済性をアピール。空冷に必要な電力料金は東京の約9分の1という。
さらに地盤が安定しており地震が規模と回数ともに少ない点と、内陸部なので津波があり得ないことと、台風がほとんどない面も強みだ。
輸送の面でも東京都と旭川の間の航空機の運航率が99.6%という点で安定しているので、人員輸送にも有利だ。
さらにだめ押しとして、原子力発電所の相次ぐ運転停止のなかで余剰電力量が切迫している中、国内では比較的、いま余剰電力のある北海道電力の配電エリアであることも売りの一つであるという。
また、ビッグサイトで開催された日経ITPROのイベントでは、むつ小河原グリーンITパーク推進協議会が、地震に安全な強固な地盤をアピールしていた。付近に六ヶ所村の核燃料サイクル施設の立地が選定されたことなどからも、折り紙付きの岩盤の固さと言うことである。
実は費用の面でも、六ヶ所村の関係で原子力立地給付金という制度があり、電力料金が有利だという。さらに、比較的ではあるが首都圏からの距離もそこまで離れていないことも、通信速度の遅延を減らす点で強みだ。
まだデータがありません。