ーー製品は、どういった方が造られているのですか?
専務「もっぱら日本の自社工場で造っていますね。職人は、元美容師などが多いです。実はうちはラテックス製だけど、ほかにシリコン製のフィメールマスクを作る会社さんも国内にあるんです。
だけど何というか、それまでの商品の名残か、そちらはどうしてもダッチワイフ的なニュアンスの顔が多いんです。それに対してうちは、人間の顔を触っていた人間が、ほんとのメイクというか女性の顔らしく造っていますので、それに支持を得ていると思います。」
ーー完全に職人さんの手作りとなると、製品の質もかなり高いのですか?
専務「ええ、そこには自信を持っていますよ。私たちから見ると、外国のマスクは『何だこれは』となる品質のものが多いです。それはうちは、恥ずかしくないできばえのものを出しているという自信がありますね」
ーーご名刺を拝見すると御社は「SINCE 1905」 ということですね。100年くらい前の創業ですが、元々は何を造っておられたのですか?
専務「もとはフーセンですね、お祭りに出したりする。それから着ぐるみやマスクも造るようになっていったわけです。それで技術的には国内のラテックスでも非常に高い水準に至り、オバマさん、麻生さん、野田さんといった政治家からフィメールマスクまで手がけるようになったんです」
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