2013年8月5日~7日の間、全国の麵食品業界関係者の集う展示会、NOODLE FESTIVAL 2013 が東京ビックサイトで開かれた。外食業者向けのイベントとあり、会場には麵業界を陰で支える様々な業者があつまったが、一般客の来訪も多く見られた。
その中で、お忙しい中こころよくインタビューに応じてくれたのは「品川麵機」(東京都品川区)。同社は読んで名のごとく、製麺機を専門に扱う。販売しているマルチ製麺機は、「ラーメン、そば、うどん、パスタ」とあらゆる種類の麵を製麺できる。
もっとも悩みの種は、物持ちの良さで「20年から30年は壊れないため、買い換え需要はきわめて少ない。ほとんどが新規客」という。もっとも、近年は海外で起業する個人レベルの日本人が現地向けに製麺機を購入する需要が増えており、同社では今後の伸びに期待している。
また、大勢の来場客でに賑わう会場では「王子タイムリー株式会社」が、色とりどりのおしぼりを手渡して、一服の清涼感を提供していた。同社の鈴木孝典東京事務所所長によると飲食店向け、紙製おしぼりでのシェアは「10パーセント以上」。もっとも正確な統計がないので、それ以上かもしれないということであった。
エルコム(株)は顔認証システム付き食券販売機を出展。年齢、性別などのデータを蓄積することで、ビッグデータとして活用して飲食店のマーケティングをサポート出来ることが売りという。価格は、一台約150万円ほど。
伝統工芸分野も、イノベーションで存在感をアピール。有田焼のフッチーノと山忠は、「軽くて冷えにくい」どんぶりを展示。佐賀県と共同で取得した独自の特許技術により、小さい気孔がどんぶりのなかに入っており、「軽量化と断熱の効果を両立させることに成功」しているのが売り。目先の価格ではなく、長期的にみたコストパフォーマンスでは廉価な商品よりも優れていると、自信を見せていた。