約1年前、このサイトが誕生してほぼすぐに、「編集方針3 透明性の確保・功績の明確化」として、弊社が参考にした先例として(1)虚構新聞さんのシンプルなインターフェイスと(2)オープンな記者会見でのリード文+会見のスピーチ内容で勝負するという堀内彰宏さんがビジネスメディア誠で書いておられた「全文メディア」を挙げました。
「どの世界においても、「何を成し遂げたか」と同じかそれ以上に「後世の人々にどのような影響を与えることが出来たか」というのは重要です。この部分で、本紙も例に漏れず偉大な先駆者たちの影響をたくさん受け」たというのがその理由です。
最近、この4ヶ月ほど文体とスタイルの実験を実は記事ごとにしているのですがその中で新たに高木浩光@自宅日記スタイルを取り入れたことを申し上げます。基本的に(1)問題設定(2)立論の根拠としてのウェブ・ICT関係のキャプチャ画(3)解説でスタートして、以下キャプチャ画と解説を繰り返すスタイルです。
これは、ニコニコ動画の危険で特異なプライバシー・ポリシー(一見匿名のコメントが個人情報と紐付けられており、実は第三者に提供可能となっており、その中には支持政党や制作に対する見解などセンシティブな情報も含まれる)等で取り入れています。
なおまた、セブンイレブン店主の三井義文氏のインタビューでは2ページ目でむかしながらの新聞記事や週刊誌記事のルポタージュ法(やや、昔は違和感があったのですが)を意図的に用いています。これは、文体のスタイルが固定化してしまうと、内容もその引力に縛られて固定化するのではないかという危惧(筆者とは文章家としての能力が格段に上で違いますが、かつて村上春樹氏がノルウェイの森で、あえて伝統的なリアリズム文体を取り入れるなど、文体の実験をしているのと同じ理由です。)からです。
もっとも、ウディ・アレン氏の映画のようにずーと、同じ映画作法を半世紀程度にわたって繰り返しながらちゃんと良質な作品を成り立たせる「作家性」のある方もおられますが、いまはそのスタイルを行うには時期尚早という判断です。
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