1 区別の明確化
広告と記事の間に、明確なファイアウォールを作って判別のクリアな基準を作ります。当たり前のことですが『ステマ』をやってしまうのは、一発で媒体の信用を失墜させる致命傷になり得る、メディアにとっての自殺行為ですので。
読者の方にとっての広告と記事の区別方法としては、➀広告はすべてコマース・PRというサブカテゴリの中に入れることにします。で、広告以外が「文化」だとか「生活」等のサブカテゴリに入ってきます。ただ両方の要素を持つ場合、例えばDVDのレビューなどでは、➁タイトルの中に「商品紹介」「コマース」「PR」「広告」のいずれかの文言を必ず入れるようにします。
2 区別する際の基準
経済的な利益(支出を免れることを含む)を、弊社が記事化の経緯で、または結果として得られているかどうかを、広告と記事を区別する基準とします。
具体的には、➀サイトへの掲載に謝礼を支払われている場合に加えて、➁DVD等のサンプル品の貸与を受ける場合には広告として扱います。一方で無料の便宜(たとえば大人1500円の映画の試写会にプレス枠で招待など)をいただいている場合でも、交通費の方がそれよりも高いなどで、結果として収支がマイナスの場合であればそれも記事として扱っていく予定です。
3 実際の運用例
たとえばですが、DVDのモネ・ゲームに関しては(普通だとお金を払って入手する商品を販売前に拝見しているので)、広告に当たります。一方で➀麺業界の見本市の回のように広告費をどこからもいただいていない場合や、➁映画の鑑賞会に無料でご招待いただく場合でも交通費の方が無料で得した費用よりも大きい場合には、「生活」「文化」等のカテゴリに入れて、記事として扱っていきます。
もっとも、区別の困難な例は多々でてくるはずですが、その場合には下記の通り、適宜「編集方針」の中で明示してできるだけはっきりと区別の基準を示していきます。また、広告費をいただいている場合には、必ず「広告」の枠に入れる運用にしていきます。
4 今後の運用
以上に述べた記事と広告の区別について、今後の運用が変わる際には、その旨をただちに「編集方針」の中で明示します。
5 PR枠と、通常の記事を区別する際の考慮要素についての捕捉(10月3日、追加)
執筆する内容が、取材、広告などの先方の要請を強く取り入れている場合には、本誌の記事ではなくPR枠として扱う方向に働く材料となります。例えば、特定の言い回し(架空の例ですが、「この日のコンサート」と書きたいが、先方から「台東交響楽団EDOミュージックフェスティバル」としてくれとお願いされてその表記を取り入れる場合は、自社原稿と言うよりも宣伝的要素が強くなるとして、PR枠に入れる要素になります。)
もっとも公開前の映画に関するネタばれの自粛要請ですとか、作品中の映像の使用をする際のクレジットの入れ方についての要請は、PR枠に入れる理由にあんまりなりません。権利問題とか、中身について相手方が主導権を持っていて当然な部分なので。
6 あえて目立たせるためにPR・コマース枠にも入れる場合(10月19日追加)
基本的にお金ももらってないし、「文化」のカテゴリに入れてもいいクオリティなんだけど、あえてPRにも乗っける場合があります。これはサイト構成のレイアウト上、PRがとても目立つ位置に来ているからです。
つまり、とても良い内容なので目立たせたい、一押しの作品ということです。見分け方としてはPRだけでなくて「文化」の欄にも同時に書いてあるかどうかです。「麺の文化史」がこの一例になります。
【編集長 江藤貴紀】
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