22年間首相をマレーシアで続けたアジア政界の重鎮・マハティール・ビン・モハマド氏は5月25日に開いた外国特派員協会での会見で、日経新聞の長谷川記者の質問に答えて述べた。
長谷川記者「中国の軍事的プレゼンスの増加が、東アジアに与える影響についてはどう考えるか」
マハティール氏
・・・「中国」の範囲自体が歴史的に伸縮してきたが、もちろん、東南アジアとの紛争はいくらでもあった。しかしそれは、なかったことにされてしまうことがある。
せっかく頑張って長谷川記者が質問したのに、このやりとりはたくさんきてた国内メディアのどこも報じていない。しかし今後中国との関係が悪化した場合に、必ずしも東南アジア諸国が日本側についてくれるとは限らないことを示す、重要なメルクマールとなる発言として受け取る価値がある。都合の悪い真実に目を背けることからは、何も産まれないだろう。
【取材 坂本嶺 文 江藤貴紀】
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