アルジャジーラが報道したところによると、ストックホルム国際平和研究所のリポートによれば昨年、サウジアラビア王国の防衛予算は670億ドルとなり、2013年の軍事費で日本、イギリス、フランスを上回る世界第4位とになった。
ただし多くの国、たとえばイラン、カタール、シリア、アラブ首長国連邦における2013年度の支出額に関するデータは得られていない。これらのデータの欠如から、中東の軍事費は極めて不明瞭な部分が多い。さらに、データが提示されている場合にも、その額は軍事費全体の一部しか表していない可能性があると同研究所は述べる。
これらの支出増加の遠因として、国内の政情不安を抑えるために、軍・治安部隊へ予算を多く割くことで部隊の忠誠を高めようとしているという。
以上のようなアルジャジーラ報道は驚くべきことではない。世界史的にみても軍人の反乱で政権が転覆・誕生した例は数えきれず(マムルーク朝が名目的にもその典型)、内政不安によって基盤の弱体化した政府は、治安部隊の強化でその安定化を試みる傾向がある。
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