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編集方針9 英語版ページ開設と、「まとめサイト」から学べる部分について

2013年11月15日15時37分
カテゴリ:スタッフブログ

編集方針9 英語版ページ開設と、「まとめサイト」から学べる部分について

最近、編集方針の投稿ばかり多くなっています。(でもちゃんと取材はしています)なのに、記事の更新ペースがやや滞っているのは、サイト改善自体の方に時間を取っていると言う、やや内部的な事情があります。


つまりーー本紙も開設から3ヶ月が経ち、取材先・読者の方から貴重なフィードバックを得ております。また情報の収集や、国内外にある他サイトさんの研究を経て「ああ、こうした方がいいな」という改善点が見つかることもあったし、そもそもこういうこニュースを書きたいが、受け手が国内にいないなという部分もでてきました。


従って、簡易的な英語記事ページ https://echo-news.net/en を開設して「日本語ネイティブは関心を持たないかもしれないが、国内外の外国人で英語話者ならば興味を持つのではないか」というニュースや、この記事は日本語・英語どちらの話者でも興味を持つだろうという場合に、英語記事を書いていきます。前者はまだ書いている途中ですけれど、後者でもう出しているのは東芝4S設計図のスクープ記事でして、今後、かいて行くのは菅直人さんと安倍晋三さんの名誉毀損訴訟についてなどです。


前者の方は、外国人の特派員が日本にいて取り上げたら立派にニュースになるのだけど国内だと関心を持たれないor当たり前すぎる話を発信してみるためです。また後者はそれ自体のニュースバリューがとても高そうな場合です。いずれも(多分これを見たいだろうなという)想定読者はあって、国籍・現住所に関わらずガーディアン紙やらワシントン・ポスト紙をウェブで見ている層です。


なお、後者の日英両方で書く場合ですが①完璧な一方から他方の翻訳になることもあれば②完全に異なった文章構造と書き方になる場合や、複数の記事を分割・統合する場合があります。これは双方の想定読者が持つ関心や前提知識が完全に異なっていることと、日本語・英語の文構造の癖が違っていることが理由です。そのため、効果的な書き方も違うと思っている訳です。決して別に二枚舌的にいうことを変えようとしている訳ではないのでご了承ください。


あと、一つ一つの個別記事の書き方(ページ構成)についてもなるべく改善して、インターフェイスを向上させていく予定です。具体的にいうと今までは1ページずつについては虚構新聞さんを、複数ページの分け方についてはビジネスメディア誠さんをもっとも参考にしていた訳ですが、これからはいわゆる「まとめサイト」も模倣の対象にしていきます。(自社で「まとめ」を行なうのではなくて、あくまで「見せ方」)についてです。


というのはまとめサイトというのはネタが完全に他から引っ張ってきている分、見せ方をどうするかで四苦八苦して運営されているのでその部分は競争が最も熾烈な領域で、争いの水準も高いと思われるからです。あれは、まとめサイトというものを開発・発明された人以外は現在運営されている人たち(2chのWeb収入(仮)板を参照)も、それを批判する人たちも創作性のない「パクリ」と考えられがちです。本紙も以前に編集方針で、アグレゲーション、いわゆるまとめは世の中に付加的な価値をもたらす意味が、ノイズ的な統計になるという部分を除けば、ないんじゃないかと言う旨の見解を表明しています。


しかし実際にサイトを運営してみると分かるのですがインターフェイスをしっかりして見やすくするというのはなかなかの創意工夫を必要とするものです。それで「まとめサイト」は、内容にはウェブ上で意味がなくても、その見せ方の面では多いに立派な(あんまり彼らも自覚していない)工夫と創作性があり、学ぶべき点が多いという暫定的な結論に至りました。場合によっては、英語圏の一流メディアと思われてるCNNやニューヨークタイムズあたりより、勝っているかもしれないと思うほどです。弊社もそうですが、「内容」になまじ自信や過信があると、その「伝え方」についての配慮がおろそかになってしまうものです。味がいいけれど愛想の悪い、喫茶店のマスターや寿司やの職人さんのようなものでしょうか。このまとめサイトの価値というのはちょうど、モノマネやカラオケ、習字等が模倣でありながら立派な芸、場合によっては作品となるのと同じと思います。


なお、この記事URLはあえて日本語文字列を加えたURLにしてみています。見栄えがあんまり良くないからもうやらないと思いますがドメスティックな工夫の一環に対するオマージュです。


 

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