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LINEの森川社長、傀儡説は真実か 「TOEICの問題集を15時間×1週間」、「フィリピンの語学学校へ7日留学」 社長ブログ記事から検証

2014年9月29日06時48分

LINEの森川社長、傀儡説は真実か 「TOEICの問題集を15時間×1週間」、「フィリピンの語学学校へ7日留学」 社長ブログ記事から検証

9月22日に突如、LINE親会社の韓国NAVERがLINEの年内上場を断念すると発表した(注1*)。だがこれまでLINE社は今年中に1兆円規模の上場を東京とニューヨークで目指すとしており、突然のアナウンスに混迷が拡がった。


ネイバーやLINEの説明に寄れば、海外での事業拡大を優先したいのでいまは上場に最適なタイミングではないという。しかし、実はLINEの社長、森川氏はこれまで重ね重ね、「LINEは今後の事業計画をあえて持たないと語ってきたのでそれが真っ向から覆された。」と述べてきた。本当にそうなのか、単に彼には「知らされていない」だけではないか。森川社長ブログの過去ログ全てと、過去のインタビューを可能な限り読み込むと、かつてから(例えば2014年7月31日週刊文春報道)言われていたとおりプレゼンスが実際には無い名目的な存在というのが筆者の結論だ。



(森川氏ブログにある、六本木ヒルズ・グーグル訪問時の写真より。ITトップというより、お上りさんの記念写真のような雰囲気だ。子細は後述する)


まず、森川氏は事業計画は持っていないというにわかには信じられない発言を繰り返ししていた。例えば森川社長ブログ・2013年02月15日で、「最近取材を受ける度に今後の事業計画がないことについて驚かれる」がその理由として「今はさほど必要ではなく、上場企業ではないので細かく事業進捗を追いかける必要がないというのと、作っても変更しなくてはいけないほど変化が早いので無駄な作業になってしまう。」としてわざわざ事業計画を作るなど、無駄が多いと述べていた。


同じ趣旨の発言は東洋経済や、ビジネスメディア誠のインタビューなどで繰り返し語っている(注2**)。


また、森川氏は成長途中のベンチャー社長としては異様にヒマがあり、その時間にはTOEICを必死にやったり語学留学をしているのだ。だが勉強がとても得意というわけでもなさそうだ。別に、経営者が必ずしも秀才である必要はないし勉強はしてもいいが、その様子が奇妙なのだ。


例えばブログで、サンフランシスコでモバイルインターネットの会議があった時に講演は英語で話したという記事を出してからしばらくして、2013年11月19日には「今年に入ってから英語の勉強を開始してセブに語学留学に行ったり、オンラインの英会話を始めたり、発音塾に通ったりとさまざまな勉強」をしていると書いている。続けて、「1週間最低15時間勉強というハードなスケジュールでTOEICの問題を解いたり、夏から4ヶ月ほど勉強してましたが、先日ようやくTOEIC800点超えました。まだまだではありますが、通っている英語学校コースの目標通り900点超えが必要なので」これからも継続して頑張りたいそうだ。


さらに、語学学校のHPにある留学体験談コーナーにも彼は登場しており、そこでは「6月頭より1週間英語の勉強でフィリピンに行ってきました。初のフィリピンということで到着までばたばたとしたのですがなんとか学校の近くのホテルに居を据えて1日9時間の猛勉強を開始しました。」とある。



(優秀な先生にめぐまれてマンツーマンレッスンが出来、治安もよい地域だったそうである)


一般的な基準として、森川氏が秀才かどうかはさておいて、すくなくともこれは英語の会議でプレゼンをしても質疑応答で中身のある答えは無理だ。

また、そもそも何でそんなにヒマなのか。たしかに、経営者はあえて時間をとって場合によっては新しい知識を得たり、場合によってはあえて遊ぶ時間をとってもよいだろう。


しかし一兆円上場を目前と唄っていた外資系企業の社長が、チマチマとTOEICの勉強とは頼りない。外国に行くにしても語学学校で留学というのはこじんまりし過ぎている。大体なんで、マークシート試験の点数を社長が気にして問題集をとくのか。まるでそこそこ熱心クラスの大学生の夏休みのような過ごし方である。英語は出来ないorやらないならそれで割り切ってよいと思うが、一生懸命やっているのに成果がこれだけというのは、グローバル展開を猛スピードで勧めているはずのベンチャー社長としては、スペックが高いとは呼べない。


さらに、親会社ネイバー社では経営陣は意思決定で電話会議を多用することが多い。LINEはNAVERグループでも今後の世界展開の要とされているが、この語学力では電話会議への参加は無理だ(もっとも、通訳付きの可能性もあるが、そうすると彼のために通訳する時間に他の全員が待たされることがあり、全体の進行が乱れそうである)。なお、別の記事によるとSkypeを使って英語とともに韓国語もオンラインで勉強しているらしいが、「ビジネス会話レベルではない」と述べているので韓国語で会議に参加している可能性もない。


疑問がふかまるのは、2013年12月19日付けの記事である。googleの東京オフィスを訪問したというが、具体的に誰と面会したとかいう話はない。もちろん将来の事業内容に関係することなら秘密もあるだろうが、もしも秘密裏の訪問ならば、わざわざブログで書くことはしない。合理的な解釈としては、彼の訪問に重要な内容は全くなかったということである。



少なくとも、本当の「実権あるトップ」が訪れたならビジネスでも、相応の人間が出迎えるのがマナーである。しかし彼のブログにアップされた写真は、一人だけのものが一枚ともう一つは受付らしい女性及び役職不詳のもう一名と写ったもののみだ。ゲストとしての重要度は極めて低いように見える。


失礼だが、もっと実権のある人間が他にいて、顔をだしていないという噂は真実なのだろうというのが結論だ。


といってもこれは別に陰謀論ではない。実は韓国にとって日本は諜報活動の最重要対象国である。実は韓国大使の経歴をみれば分かりやすいが例えば、今年の8月まで、第20代駐日大使を勤めていた李丙琪氏は、なんとNIS長官になっている(韓国国家情報院。LINEの通信全てを傍受されていると今年ファクタ7月号に報道された機関で、KCIAの後進)。つまり韓国大使館の業務は、すぐ後に諜報機関のトップになる人間が指揮を執っていたかあるいは肩書きは外交官でも実はずっと諜報機関員だったということだ(注3***)。


他にも16代の韓国大使、羅鍾一氏は、国家情報院海外・北韓(北朝鮮)担当第一次長を勤めた人物である。どのような人間を大使に置くかは、派遣元の人事ルートにもよるが、相手国への外交姿勢を象徴する。なおよく言われる話だが韓国は日本以上にペーパーテストを重視する社会だ。実際この2人の元駐日大使に、NAVER共同創業者の李海珍氏とキムボムス氏、現在のCEO金相憲氏は5人ともソウル大学卒の秀才で固めてある。


どこの組織にも風土がある。韓国政府基金の8%出資企業NAVERの主力子会社が、実権あるトップに、森川氏のようなのんびりとした人間を添えてしかも英語の勉強で遊ばせているとは考えられない。だがNAVER創業者らが関わっていた諜報機関の風土がLINEに持ち込まれているとしたら、なぜ森川氏が社長で、しかも実権がないのかが理解できる。正体はカモフラージュすることとと、余計な情報は不要な人間に与えないという、情報機関の行動原理に忠実にLINEは動いていると説明できるからである。



(情報機関の代名詞、CIAが発送する郵便の例。差出人名は「Pravacy&Information Coordinator」という意味の曖昧なものが使われる)


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*ただし同日にLINEも同様の発表をしており、いずれの発表が先だったかは現在の資料からは確定しないが、NAVERは韓国の証券市場KOSDAQに上場しており投資家への速やかな情報開示義務を負っていることを考えると、前者が後者より遅れた場合、問題が大きい。


**最も今年8月のニフティニュース記事ではニュアンスが変化しており、「事業計画は一応あるんですよ。ただ、つくり手がそれを意識しても意味がないので。」という表現を用いている。「つくり手」が何を意味するのか不明であるが、従来の発言では別にこのように「つくり手」へ限定はせずに、事業計画は無いと言っていた。今年8月のインタビューまでの間に何かあったのだろう。


***もっとも駐日・韓国大使館の「情報機関シフト」には、北朝鮮対策の面もあるだろう。韓国国内でも北朝鮮・韓国という一民族・分断国家の状態は市民生活に影を落としている。日本ではあまり知られていないが、韓国籍を持っていても、北朝鮮政府と関係があると韓国当局ににらまれた人間へは差別的な扱いがされる。例えばパスポートも、期限が通常の韓国国民より短いものしか発行されないことがあるほどだ。朝鮮総連の所在する日本は必然的に、南北間のつばぜり合いの舞台になる。


 

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